Evernote移行の完全性チェック:536件が20件になったときの確認方法
536件のEvernoteノートがインポート後に20件に見えても、推測でやり直す必要はありません。除外されたノートブック、重複処理、添付ファイル、実際の欠落を切り分けます。
件数が合わない理由
移行先アプリが数えるのはMarkdownファイルだけで、Evernote側はゴミ箱、スタック、ショートカット、フィルターで除外されたノートまで含むことがあります。インポーターが同名ノートをまとめたり、対応しないリソースを飛ばしたり、添付ファイルを別フォルダーに置いたりする場合もあります。
したがって「536件が20件」は警告であって診断結果ではありません。どの数を数えたのか、両方が同じ「ノート」の定義なのかを先に確認します。
少ない数字を見ただけで元データを削除しないでください。差分を説明できるまで、元アカウント、ローカルデータベース、未加工のエクスポートを残します。
元データの棚卸しを作る
CSVや表計算、テキストで保存できる棚卸しを元データ側で作ります。最初から全項目を揃える必要はなく、追跡できる識別子と最低限の文脈があれば十分です。
記録したいノート項目
- • ノート名とノートブック
- • 作成日と更新日
- • タグと固有ID
- • ゴミ箱にあるか
- • 添付ファイル数と内部リンク数
移行時の項目
- • 使ったバッチとフィルター
- • 出力ファイル名やパス
- • 移行先のURLやID
- • 検証結果
- • 例外になった理由
正式な一覧を作れない場合は、まずいくつかのノートブックをサンプルにします。不安な件数差を、追跡できるレコードのリストに変えることが目的です。

書き出しフィルターとバッチを確認
移行先の件数が極端に少ないとき、多くは想定より狭い範囲を書き出しています。インポーターを疑う前に、設定を1つずつ見直しましょう。
- 単一のノートブックやタグだけを選んでいないか
- ゴミ箱のノートを除外していないか
- 「指定日以降に更新」の条件が付いていないか
- 同名ファイルを上書きしていないか
- リソースや書き出し日がないノートを除外していないか

意図的に広い範囲を新しいディレクトリへ書き出します。バッチごとに分け、日付とフィルター名を付けて保存すると、後から記憶に頼らず比較できます。
ノート・添付・リンクを照合
ノート数だけでは足りません。ノートを役立つものにする要素も照合します。
| 対象 | 比べるもの | よくある誤解 |
|---|---|---|
| ノート | 固有IDまたは正規化したタイトル | 別ノートブックに同じタイトルがある |
| 添付 | ファイル数・種類・サイズ | 別フォルダーに保存されている |
| リンク | 内部・外部・リソースリンク | 移行後にURL形式が変わる |
| タグ | 固有のタグ名と使用範囲 | 未使用タグを移行先が隠す |
可能ならIDを使います。タイトルは人間には便利ですが、重複・改名・別ノートブックがあるとキーとして信頼できません。
既知のノートでサンプルテスト
タイトルと内容を覚えている10〜30件を選びます。古いノート、最近のノート、添付の多いノート、あまり使わないノートブックのノート、検索しやすい特徴的なフレーズを含むノートを混ぜます。
- ローカルのソースデータベースで各ノートを見つける
- 書き出したファイルとパスを記録する
- ファイルを開き、特徴的な文章を検索する
- 移行先アプリでノートを開く
- 添付、リンク、タグ、書式を確認する
- 合格・要確認・不合格を記録する

検索結果は証拠になります。ファイル一覧に見えていても、移行先で開けない、検索できないノートはまだ完全には移行できていません。
移行レポートを書く
最後に、半年後の自分や別の担当者でも理解できる短いレポートを残します。
- 元データのノート、ノートブック、添付、タグの件数
- 形式、フィルター、日付、出力ディレクトリ
- 移行先の件数と測定方法
- サンプル結果と未解決の例外
- ENEXやHTMLの保存コピーの場所
重複をまとめたため少なくなった、など説明できる差分は理由を書きます。まだ説明できないノートがあれば、元データを残し、そのバッチだけをやり直しましょう。
よくある質問
件数が少ないと必ずノートが失われていますか?
いいえ。フィルター、重複処理、ゴミ箱の除外、添付の別フォルダーなどでも変わります。結論を出す前にIDとサンプルを照合してください。
同じフォルダーへ全部もう一度書き出すべきですか?
テストやバッチごとに新しいディレクトリを使います。再利用すると、上書きや古いファイルを成功と誤認しやすくなります。
妥当な合格基準は?
重要なノートを追跡でき、重要な添付を開け、既知の内部リンクに行き先があることを必須にします。軽微な書式差を許容する場合も記録してください。
実務での結論
予想外に少ない件数は、失敗の証明ではなく調査の入口です。元データを棚卸しし、書き出し範囲を監査し、添付とリンクを照合し、既知のノートを試し、例外を記録します。Evernoteから移行先まで重要な記録を追跡できるようになってから、規模を広げましょう。
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