Evernoteのノートをローカルへ保存する一番現実的な方法
Evernoteのノートを手元に残したいと思ったとき、公式エクスポートだけで十分でしょうか。復元、閲覧、移行の3つの目的から、続けやすいローカルバックアップを考えます。
ローカルバックアップを考え始める理由
Evernoteを長く使っていると、ノートは単なるメモではなくなります。仕事の記録、昔の住所、旅行の調査、何年も前の決定事項まで入っている。だから、サービスにログインできることと、手元にバックアップがあることは別に考えたほうがいいです。
クラウド同期は便利ですが、アカウントやサービスに依存しています。ローカルコピーがあれば、ネットワークがなくても中身を確認でき、別のアプリへ移るときも自分のペースで作業できます。
公式エクスポートの限界
Evernoteの手動エクスポートは、ノートブックを選び、ENEXとして保存するという分かりやすい方法です。小さなライブラリなら、これで十分なこともあります。
ただ、大量のノートを何度も選び、変更分だけを取り出し、添付ファイルまで確認するのは大変です。途中で止まった場合の再開、出力先の整理、前回との差分も手作業になります。
公式機能が悪いのではなく、定期的なローカルバックアップという用途に合わせて設計されていない部分がある、という話です。
ENEX、HTML、Markdownの役割
- ENEX、将来の再インポートと完全保存を優先する形式
- HTML、ブラウザで読めるオフラインアーカイブ
- Markdown、ObsidianやJoplinへ移行し、あとから編集する形式
ENEXは便利ですが、人が開いてすぐ読めるものではありません。HTMLは読みやすい一方、移行先の編集形式にはなりにくい。Markdownは扱いやすい代わりに、複雑な書式や添付ファイルが欠ける可能性があります。
役に立つバックアップの条件
役に立つバックアップには、少なくとも4つの条件があります。
- 元データとは別の場所にある
- 特別なアプリがなくても、一部を読める
- 必要なら別の環境へ戻せる
- いつ作られたものか分かり、差分を追える
ファイルが1つ増えただけで安心しないことです。実際に開いて、画像を見て、添付ファイルをクリックして、初めて中身が分かります。
現実的な保存手順
- Evernoteの同期を完了します。
- ローカルへENEXを保存し、同じ範囲をHTMLでも保存します。
- 移行の予定があるノートはMarkdownも作ります。
- 代表的なノートを開き、リンク、表、画像、添付ファイルを確認します。
- 出力フォルダを外付けドライブやクラウドなど、別の保存先へコピーします。
- 次回からは差分処理を使い、変更されたノートだけを更新します。
自動化はクリックを減らしてくれますが、何を残すかの判断までは代わりません。復元用、閲覧用、移行用の形式を分けておくと、どれか1つが崩れても別の道からノートへ戻れます。